SIG SAUER社(以下SIG)はスイスの銃器メーカですが、現在は世界中を相手にするグローバル企業です。
Gun誌82年2月号で紹介されたP230はヨーロッパのハンドガン然としていて、WWIIの頃のドイツ拳銃の
流れを感じさせます。
ハンドガンの巨大マーケットである米国へ代理店を通じて販路を開いていたSIGは、1985年に米国現地法人
SIG ARMS(現SIG SAUER)を設立して、米国へ本格的に進出しました。
SIGのハンドガンは米国メーカーに劣らない優れたモノだと私は思いますが、より米国ユーザーに受け入れ
られるべく開発されたP238を見て、自社製品の品質に胡座をかかない姿勢に「凄いなぁ!」と感心しました。
P238はガバの.380バージョンであるコルトマスタングをSIG風に再設計したモデルで、特に新規性はありません。
普通なら「.380クラスはP230が有るんだから、これの販売を注力すればいい」と考えがちですが、SIG ARMSは
米国ユーザーに馴染みのあるガバの小型版をぶつけてきました。
238の詳しい販売数は分かりませんが、SIG SAUERのホームページを見ると、P230は製品ラインナップから
消えて、P238とその9パラ版のP938が載っているのでSIGの製品戦略は間違ってなかったんでしょうね。
P238のグリップは小さく握りにくく、撃ったらすっぽ抜けるんじゃないかと思います。
P238より装弾数が1発多く、グリップも握りやすいP230が良いと思いますが、左利きにはグリップすると
デコッキングレバーが当たってしまうのがとても残念です。
GSRやSIG1911のガバクローンとP238を揃えると、ガバ好きには統一感があって喜ばれるんでしょうね。
今度はGSRとP238を並べてみますかね。