今まで数多くのSIG P210モデルガンを製作してきたYさん。
前回私がお願いした偽P211で「普通のP210の短縮化っていいかも」と思い、自前のP210ショーティを製作します。
先ずは不要なパーツをパージします。
マルシンP210のフレームにはMGCのSIG P220用マガジンは入らないので
フレーム内部をヤスリでマガジンが自重落下するよう削ります。
フレーム前部と下部を0.5インチ短縮、テイルも少し短くしました。
リコイルレールの前部を切り取り、
内側を拡げて加工します。
スライドノッチを延長加工します。
ブリーチとファイヤリングピンにするABS丸棒を切り出します。
P210のスライドを短縮化するためにカットします。
P210のスライド短縮化は前回とは異なり、このカットにします。
スライド短縮化に伴い、フロントリコイルウエイトの前部を7mmカット。
前回このパーツは真鍮で自作したけど、計算し直して自作せずに済むことが分かりました。
ジャンクBOXからチョイスしたリコイルスプリングが少し太いので、フロントリコイルウエイトの内側は9mm径のエンドミルで拡げています。
カットしたスライドの各パーツを接着して整形します。
スライドとフレームの短縮化が完了しました。
切り出しておいたABS材でファイヤリングピン材を加工します。
同じくブリーチ用のABS材も穴を開けてファイヤリングピンがセットできることを確認します。
スライドのエキストラクターのモールドをピンバイスで穴を開け、ヤスリで削り取ります。
マルシン製ハイパワーのバレルに下にABSブロックを接着します。
整形前にフレームに入ることを確認ます。
2mm厚の真鍮板からエジェクターを作成します。
エジェクターを固定するため、インナーシャーシを加工します。
エジェクターを0.7mm径のステンレスピン1本と1mm径のネジ2本でインナーシャーシに固定します。
シアの上部をエジェクターに干渉しない様に削ります。
ここをしっかりと削っておかないとトリガーを引いてもハンマーダウンしないので、要注意です。
フレームに取り付けて、問題なくハンマーダウンすることをを確認しました。
エジェクターを整形して
フレームに組み込んでスライドが入ることを確認しました。
お次はブリーチの成形に入ります。
ブリーチを加工して
ハンマーがコック出来ることを確認しました。
リコイルスプリングガイドに擬似ショートリコイル用のプランジャーを取り付けます。
ブリーチにディスコネクト用のパーツをABS板で作成し接着します。
スライドをフレームに組み込んで、ディスコネクトしていることを確認しました。
ブリーチフェイスを切削します。
バレルにガスガンのアウターバレルのチャンバー部分を薄く切り取って貼り付けます。
バレルの短縮化はインサートが入っていないマズル部分を切り取っておき、その後ろを20mm切り取って
9mm径のアルミパイプで作成した補強材を差し込んで
マズル部分を固定します。
接着する前にスライドにセットして、長さ調整が不要なことを確認します。
マズルを接着して整形した後に
バレルをスライドにセットしてフレームに組み込んで確認します。
マグキャッチ用に1mm厚の真鍮板を切り出します。
リコイルスプリングガイドを短縮します。
スライドにセットして長さが問題ないことを確認します。
切り出した真鍮板をバイスに固定して、プラハンマーで叩いてマグキャッチを整形します。
MGC製P220用マガジンを短縮化します。
マガジンの背板を外したのは、マルシン製カートを使用するためですが
試しにリアルサイズダミーカートを入れてみたら入りました。
短縮化したフレームにもピッタリです。
整形したマグキャッチをノーマルのマグキャッチ下部を切り取ってネジ止めします。
フレームにマグキャッチを組み込んで、マガジン挿入してみたら微調整なしでピッタリでした(^^)
ブリーチに切削用のケガキ線を入れて
エキストラクターの整形を始めます。
ケガキ線を引いたブリーチを切削して、エキストラクターピンが入る穴も開けます。
スライドにセットして充分削れていることを確認します。
整形したエキストラクターがスライドに入るようになってきました。
エキストラクターが定位置に収まるようになりました。
エキストラクターにピン穴を開けて、爪を整形します。
エキストラクターの爪加工が完了しました。
一旦組み上げて排莢テストです。
スライドストップの爪を作成するため、まずはスライドストップに爪のねじ込み用にM2のネジ切ります。
6mm径の真鍮丸棒から爪を切り出します。
片側を削った真鍮丸棒にM2のオスネジを切って、スライドストップにネジ込んで整形します。
スライドストップの爪の整形を終え、ホールドオープンすることを確認します。
グリップを短縮化する前にウェイト下部をカットし、グリップのフレームにハマる部分の下部も削り取りました。
グリップ下部を切断して整形します。
グリップ下部をフレームのラインに合わせて削り終わりました。
ウエイトが入る部分やランヤード用の穴はグリップを切り取った端材を整形して接着しています。
P210のグリップ整形がとりあえず終わったので、組み上げてみました。
以前製作したコンパクトとの比較。
前作はフレームをヘヴィフレーム化して前部を短縮化していないので雰囲気が全然違いますね。
マガジンには6発装填できるけど、5発以上装填するとフィーディングトラブルが起きるので調整します💦
5発までは装填・排莢可能になりました。
やっと6発装填・排莢できるようになりました。
ざっと磨いてスプレー塗装したら完成です。
P210コンパクトも3丁目になりました。
最新のSIGオートと同じく、P210のコンパクトもいいですね。