大作のP38の製作を終えたYさん。
普通の人ならしばらく製作はお休みするところですが、P38製作の終わりがけにこんなブツに興味がいきました。
旭工房のM1930/C96メインフレームガレージキットです。
マルシン製M712をC96へコンバートするためのキットです。
今までありそでなかった商品にYさんが珍しく購入です。
フレームキットと一緒に実物C96のリプロ木グリも購入してみました。
ん?グリップスクリューが派手に飛び出してる??
それだけでなく、木グリもフレームから盛大にはみ出してます!(´Д`)
これについては米国在住で実物C96をご存知のPekoさんから「C96とM712ではフレームの大きさとグリップの勘合形状が異なる」という情報をいただき、そりゃしょうがないなぁ~ということに。
折角のレッド9なのに残念です。
気を取り直してマルシンのM712用木グリを加工したら、こちらはフレームのラインにピッタリです。
マルシンM712用マガジンの加工。
下部を5mm切り取り、マグキャッチ用の爪を削り取って、前後にマガジンベース固定用の穴を開け、マガジンスプリングを少しカットしてフレームへ取り付けます。
このままだとアッパーレシーバー組み込めなくなるので、一旦マガジンを取り外します。
ここでM712にはないC96の特徴の一つであるフレームのフルートを入れます。
ピンバイスに挿した丸木をアッパーレシーバーの下部に当てがい、左右に動かして切っています。
C96キットを組み立ててみました。
M712に比べてスッキリとした左側面で新鮮です。
アルゴ舎のC96水鉄砲と。
フルート以外にもセフティレバーやトリガーの形状が気になります。
特にM712のトリガー後部にあるトリガーポウルはC96にはないパーツなので、修正が必要です。
ということで、M712のトリガーの形状修正を行いました。
C96のトリガーとしてはまだ厚みがありますが、亜鉛合金パーツをこれ以上細くすると強度が心配なのでここまでです。
真鍮材での新造は、C96用トリガーに忠実な形状だと曲がりやすくなるので今回はパスしました。
修正したトリガーを組み込んでみました。
これだけでもグッとC96っぽさが向上しました。
ここまでやると、やはりセフティの形状も気になります(^^)
そこでセフティレバーの整形に入ります。
M712のセフティレバーの一部を除去してネジ止めします。
C96のセフティレバーは実物画像を見るといくつか種類かあり、このままの形状でいくか思案のしどころです。
そこで別の形状のセフティレバーも試作してみました。
Yさんはこちらの形状の方が好みなんですが、これをオリジナルのレバーに付けるためにセフティレバー全体を1mm削ると、シアをロックする部分がごっそり無くなってしまうので採用不可でした(T_T)
そういうわけで当初のセフティレバーを組み込んでみました。
現代のオートからすると仰々しいセフティですが、これが昔の大型自動拳銃って感じですねぇ。
セフティレバーが仕上がりました。
組み込んで動作確認もOKです。
後は塗装すれば完成ですが、季節柄風が強い日が多いので、今回の製作記はこれにて終了です。