プラグリ⇒木グリへの換装で感動した話は以前も書きましたが、
国産木グリ⇒実物木グリへの換装も同じように衝撃を受けました。
福岡で生まれ育った私にとって、Gun誌に出てくる都内のショップは夢の国
の話のようで、そこに足を運べるマニアの方々を常に羨ましく思っていました。
しかし他の九州出身のマニアの方と話をすると「地元に専門店がなくて、いつも
通販しか手段のない身にはものすごく羨ましかった!」と言われ、自分も恵まれた
環境にいたことを痛感しました。
確かに小さな福岡の街にMGCとSWATの専門店があったのは今考えると
すごくラッキーなことでした。
80年代前半のMGC福岡店は「格調高い大人の店」というイメージがありました。
小僧だった私はいつもドキドキしながら入店して、新製品のチラシやモデルガン
協会ニュースをもらったり、欲しいモデルのパーツリストを買ったりするだけ(迷惑な
客だなぁw)で、夏のファイヤーセールの広告が出ると穴の開くほど眺めて特価品を
買うのが精一杯でした。
「大人になったらMGCでカッコよく買い物がしたい」と思ってましたねぇ。(しみじみ...)
⇒あっ!今も実現してないやw
一方SWATは子供でも入ることのできる敷居の低い店でしたw
でも、強面のおいちゃんとやさしいおばちゃんが店番をしている日によって雰囲気が
ガラッと変わる店でした。
おばちゃんが店番の日は和気藹々とした店なのですが、おいちゃんが店番の日だと、
小学生の子らが入口のガラスから覗いて「今日はおいちゃんがおる〜!」と逃げ帰って
ましたw
私も通い出した当初、早売りのGun誌を買いに行くと、運悪くおいちゃんがカウンターで
むっつりとCMCモーゼルの木ストを磨いている場に出くわしてしまいましたw
(客は私一人ww)
シャイだった私は作業中のおいちゃんに「コレください」が言えず、狭い店をウロウロして
いると、いきなり後ろから声をかけられ、ビックリして振り返ると、「最近よく来るけど、どんな
銃が好いとうとや?」と尋ねられたのがおいちゃんとの初めての会話でした。
この頃のSWATはときどき「なんでこんなモノが?!」という商品が入荷することがあり
(おいちゃんの趣味のブツなんですけどねw)、S&Wの実物Kフレ用ターゲット木グリを
初めて見たのもその頃です。
それまで憧れのアイテムだったコクサイやCMCの木グリと比べると、一瞬で色あせるくらい
実物グリップは全くの別モノでした。
グリップの材質!(ゴンカロアルベスなんて知ったのはずっと後でした)
チェッカリングの立ち具合!!
そして実物のメダリオン!!!
実物の放つ存在感は高校生には眩し過ぎました。
とはいえ、国産木グリでもモノによっては安い本体が買えるくらいの値段でしたし、
実物木グリなんて夢のまた夢、実物木グリが買われていくまで飽きずに眺めるのが
精一杯でした。
そんなわけでw、今でも80年代のS&WのKフレ用木グリを探している私ですが、
最近はミント・コンディションのブツにはなかなか会えなくなって来ました。
今回手に入れたKフレのRbフレーム用コンバット木グリは各部にニス剥げや
打ち疵があり美品とはいえないコンディションでしたが、木目が好みだったの
で思い切って買いました。
モーターツールで疵を消して、ニスを剥いで磨いてから再度ニスを塗りなおしました。
オリジナルの風合いを活かすという手もありますが、木グリに合わせた本体のダメージ
仕上げが大変なので木グリを修正することにしました。
オリジナルコンディション重視のマニアの方には邪道でしょうね。
コンバットグリップで真っ先に思い浮かべるのはコンバットマガジンでイチローさんが
特集したS&W M65 3インチですねぇ。
S&WのKフレームにブルバレルの3インチモデルがあることもこの記事で知りました。
フィンガーグルーブのあるグリップは手の小さな私には合わないので今まで避けて
きましたが、えやっぱり小指のあたりが合いませんw
実用ならスムースグリップですが、見栄えが派手なファイティンググリップはいかにも
攻撃的で眺めるには良いですね。
オリジナルはニスが経年変化でいい感じに若干黄色味帯びていましたが、塗りなおすと
当然その風合いは無くなってしまいました。
着色ニスでそれっぽくしようかとも思いましたが、インチキ臭くなると嫌なので透明ニスで
仕上げています。(当然メンドクサイという理由が主ですw)
30年もすれば、きっと以前のような味のある風合いになることでしょう。
(ってそんときゃ私は幾つ?)