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Channel: ゆも庵
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徳弘工房通信 その9

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あれは今年3月下旬のこと。

とあるオフ会で私は徳さんと会うことになりました。

M44の制作も最終段階に入り、そろそろサンプル完成かと思っていました。

が、しかし…

徳さんの口から出たのは

「フレームを新しく削り出しで製作します!」

という宣言でした!?

ここまで来て何で?

「マルシンのM39フレームの形状変更ではどうしてもM44を再現できません。」

それってスライドだけじゃなく、フレームも新規製作ってことじゃ…

「そうです!」

これを聞いたときは正直クラクラしました。

従来フレームのままなら、完成まであと一息だったのに、フレームをあと1ヵ月チョイで作り直すなんて、

正気の沙汰じゃありません!

しかし、徳さんは既にフレーム外形までは削り出したとのことでもう止めることは出来ません。

徳さんはVショーまでにはサンプルを完成させると約束しましたが、私はかなり厳しいなぁと

感じていました。

徳さんの設計・製作技術の確かさは承知していますが、パーツの勘合で何か不具合が出て作り直しになれば

もう今月末のVショーに間に合わないことはハッキリしています。

ブースを訪ねてくれる常連さんたちにも今回でM44の完成サンプルをお披露目しますと約束したのに

失敗したら期待を裏切ることになります。

いつまでも制作途中じゃ本当に売る気があるのか?と疑われても仕方ないです。

う~ん、どうしよう…

私も年度末から仕事がバタバタと立て込んだので徳さんと連絡をとっていませんでしたが、Vショーまで

2週間を切ったある日、恐る恐る進捗を伺ってみました。

すると徳さんから作業風景画像が送られてきて、そこには削り出したフレームにパーツが

組み込まれている画像がありました!

新規のフレームは従来フレームで発生したパーツのガタつきが無くなって、徳さんの狙い通りの

仕上がりになったそうです。

まだ完成ではありませんが、これでVショー当日には徳さん作のM44をお披露目できそうです(^^)/


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