モデル工房Sさんとは私がマルシンSIG P210用木グリをお願いしてからかれこれ10年以上のお付き合いです。
Sさんはとても慎重かつ真面目な方なので、「〇〇のグリップ出来ますか?」とお願いしてもご自身で製作可能と結論が出ないとOKしていただけず、P210のグリップ製作のOKをいただくまで1年近くかかったのはよい思い出です(^^)
しばらくトイガンの世界から離れておられましたが、最近はまたグリップをヤフオクで販売されていて、Sさんのファンにはうれしいニュースとなりました。
最近のリボルバ用木グリは海外からの入荷が減り、最近の実銃同様アルタモントくらいしかないという昔のリボルバ好きには寂しい状況です。
そんな中、Sさんのグリップにリボルバ用があればもっと売れるんじゃないかと、私はリボルバ用木グリを製作してみては?と持ち掛けてみました。
しかしリボルバ用グリップはオート用グリップより手作業が多くなり、商品としてやっていけるかの見極めが難しいということで、そのうち検討しましょうということになりました。
しばらくして、Sさんから「新たな品揃えのためにリボルバ用グリップを試してみたい」との連絡をいただいたので、先ずは新製品で勢いのあるタナカのリボルバ用グリップをやってみてはどうでしょう?とお勧めしました。
Sさんは手元にタナカS&W M19 2.5インチのペガサスがありましたが、タナカは同じモデルでも時期によって違いがあるため、最新のM19 2.5インチ Ver.3モデルガンをベースにした方が購入する人が多いだろうということになり、私のM19 2.5インチ Ver,3モデルガンを貸し出しました。
試作は実物純正が高値高騰になっているコンバットグリップを作ってみよう!と、私の手持ちの木材とメダリオンを送りました。
私の中でSさんはオート用グリップ製作の人、というイメージがあり、ひょっとしてリボルバ用グリップは苦手なのでは?と思いましたが、出来上がったコンバットグリップを見て、そんな杞憂は吹き飛びました。
敢えてデザインが複雑で手が込んでいるコンバットグリップで製作をお願いしてみましたが、これだけのグリップが出来るなら早く作れば良かったのに!と悔やまれます。
今回のグリップは木材はココボロで実物メダリオンで製作していただきました。
ココボロの杢目が真面目な感じで派手さはありませんが、実物純正に劣らない仕上がりです。
また実物純正グリップはニス仕上げですが、このグリップはニスは塗っていません。
ベースとなったタナカS&W M19 2.5インチ Ver.3 モデルガンにはピッタリとフィットしています。
旧型のタナカ S&W M66 2.5インチ モデルガンに取り付けてみると、ラインはバッチリ合っているのですが、固定用のフレームのポッチの位置が旧型は僅かに後ろ寄りになっていて、穴を広げれば取り付け可能ですが、もったいないので今回はパスしました。
コクサイのS&W M65 3インチにも取り付けOKです。
実物グリップを取り付けたときにコクサイのフレーム下部のラインが飛び出すところまで再現?されています。
Sさんはこのコンバットグリップをそのまま販売することはなく、メダリオンなしでの量産を検討されるそうです。
グリップの発売を前にお客さんの意見を聞きたいとのことで、ご意見のある方はお知らせください。
Sさんのリボルバ用グリップが販売されれば、私のようなリボルバ好きは安心して新しいモデルを買うことができます(^^)