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Channel: ゆも庵
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Yさん SIG P210タクティカルカスタム製作記

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P210タクティカルカスタムは私のカスタムハンドガン第一弾です。
本当はガスガンのままでなく、モデルガン化したかったので、完成して15年後にYさんにモデルガン化をお願いしました。



必要なパーツはマルシンのハイパワー用バレルとファイアリングピン、MGCのP220用マガジンです。
当然これだけでは製作できないので、他はYさん手作りです。


先ずはP210のモデルガン化で使わないパーツを全て外しました。


フレーム内側を削ってMGC製P220のマガジンが入るようにしましたが、マグキャッチも削らないといけません。


スライドのエキストラクターが入る部分を2.5mm径のドリルビットで穴を開けます。

空いたエキストラクターの穴を平ヤスリで整形します。


ブリーチを16mm径のABS丸棒で、ファイアリングピンを6mm径のABS丸棒で作成します。


ABS丸棒からブリーチとファイアリングピンを切り出します。


ブリーチは両サイドを0.5mmずつ削りスライド幅に合わせ、前部に段差を作り、スライドに嵌まるようにします。


ファイアリングピン用の穴は3.5mmで貫通させ、後部は6mmまで拡げます。


穴開け加工をしたブリーチにファイアリングピンが途中まで入るのを確認しました。

6mm径のABS丸棒の前部を3.5mm径、後部を4.5mm径に削ってファイアリングピンを作成します。


ジャンクBOXからファイアリングピンスプリングをピックアップして、ブリーチに入れスライドにセット、問題なく動くことを確認しました。

ブリーチ下部は現状こんな感じでに削っていますが、


これだとディスコネクト機能が効かないので、後で整形したABS板を貼り付けます。


ブリーチにエキストラクターが入るスリットを彫刻刀で掘っています。


この後、スライド上部のエキストラクターピン用の穴からドリルビットでブリーチに穴を開けて、その穴までスリットの一部分を深く掘り進めます。

エキストラクターピン用の穴を開け、その穴の奥までエキストラクター用スリットを掘り進めるとファイャリングピン用の穴に達しますがこれでOKです。
エキストラクターピンも作成し、ブリーチがしっかり固定される事を確認しました。

ブリーチフェイスの整形はドリルビットを手回しでフェイス部分を掘って、

バレルとカートを使ってフェイスの深さを決めていきます。

ここは毎回慎重に進める必要があるので、中々進みません💦

軸付き砥石で面をフラットにしてブリーチフェイスの整形がほぼ終わりました。


スライドにブリーチとバレルを入れて、カートが前後にガタついていないことを確認できました。


ABS板から作成したパーツを


ブリーチに取り付け


以前作成したP210コンパクトのフレームに今回作成したP210スライドセットし、ディスコネクトしていることを確認しました。


リコイルレールの内側を拡げて


マルシンハイパワー用バレルが通るようにします。


リコイルスプリングガイドの後部に


擬似ショートリコイル用のギミックを追加します。


3mm径の真鍮丸棒にスリットを切って、スプリングと一緒にリコイルスプリングガイド後部に開けた穴に差し込み、横から1mm径のステンレスバネ棒をスリットに通して固定します。


これで真鍮丸棒が常時バレルを後ろに押すようになります。


ジャンクBOXからリコイルスプリングをピックアップしました。

バレルの加工を開始します。


チャンバー下部にABS板で作ったブロックを接着して、それを整形していきます。


少しだけ加工した段階で組み込んで様子を見ながら進めます。


ガスガンのチャンバーカバー部を切り取ってバレルに接着します。


トリガー上部がバレルに干渉しない様に削ります。

これらを先にやらないと、チャンバー下部の整形を進められません。

整形を終えて、スライドクローズ位置および


スライドオープン時にバレルが6mmショートリコイルすることを確認しました。


4mm厚の真鍮板を切り出してエキストラクターを作成します。


先ずは前方を残して3mmまで削って


糸鋸と平やすりで整形していきます。


スライドに組み込んでは調整を進めていきます。


エキストラクターがスライドにピッタリ入るようになったので


爪の部分を大まかな形に削ってから


一旦ピンで固定して引っかからずに動くことを確認しました。


エキストラクターの爪の整形が終わり、P210コンパクトモデルのフレームに今回製作したスライドを組み込み排莢テストです。

ちゃんと動作しているようなのでひと安心です。

スライド側の加工が一段落したのでフレーム側の加工に移ります。
インナーフレイムとシアにエジェクター取り付けの加工を行います。


2mm厚の真鍮板からエジェクターを作成して


インナーフレイムにエジェクター固定用の0.8mm径のステンレスピンを差し込み


エジェクターの下部に穴を開けて結合しました。

この後にエジェクター先端を曲げ加工します。

エジェクターをインナーフレイム前方にネジ止めします。


エジェクターの先端を内側に曲げ、後部のラインをスライドに合わせて一旦組み上げて


ブリーチに干渉しないことを確認しました。


次は一番神経を使うマガジン加工です。


MGCのSIG P220用マガジンを使用します。


マガジンボトムの取り付け部をカットして折り曲げて


マガジンを短縮化します。


ボトムの角度もノーマルのP220用(右)と変えなきゃいけないので面倒です。


マガジンにマグキャッチ用のスリットを切ります。


マガジン側面にスリットの位置を決めて


このP210はマグキャッチが通常と逆側なので左側面にスリット穴を切ります。

Zebra-6で作成されたマグキャッチはかなり長めで、スリットの位置も今まで(左側のマガジン)より後ろにする必要がありました。

マガジンがマグキャッチで固定されることを確認しました。


マガジンのロック、リリースを2〜3回繰り返すとマグキャッチの爪の部分が曲がってリリースできなくなってしまう不具合を


0.5mm厚の鉄板を整形してセメダインのメタルロックで貼り付け補強すると


マグキャッチの爪が曲がらないようになりました。


スライドストップが掛かるようように延長加工します。


6mm径の真鍮丸棒の一部を2mm径まで細め、スライドストップにも2mmのネジ穴を開けて結合します。


延長部分を削って整形していきます。


とりあえずホールドオープンできるようになりました


排莢テストではやはりエジェクターの長さやフィーディングランプの角度見直しが必要でしたが、最終調整が終了しました。 


こちらだと完成しても変わりがないようですが、


こちらだと金色に輝くエキストラクターがモデルガンであることを主張しています(^^)


これでP210カスタムがまた一丁モデルガンになりました。


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