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Yさん S&W 4505製作記

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Yさんと次期カスタムネタ出しをやっていたら、「そういえば最近S&Wオートやってなかったな?」と気づきました。

そういわけで今回はタナカのS&W 3rdジェネレーションオート 4505ベースのモデルガン製作となりました。

タナカの4.25インチバレルモデルはデホーンドハンマー仕様ですが、Yさんには「スパーの折れたハンマーを修理した」と見えるので、通常のハンマーにします(^^)

モデルガンには不要なパーツは取り外し


ハンマーはデホーンドからマルシンのM439用ハンマーに変更します。


タナカ4505のような初期のガスブロは、スライドを引き切り真上に持ち上げてフレームから外す構造なので


モデルガンや今のガスブロに比べてフレーム側のレールが短くなっています。

このままモデルガン化するとスライドを引いた時にスライドが浮き上がってくるので2mm厚のABS板でレールを延長します。

フロントサブフレームにABS板のレールを貼り付けて、接着後に補強します。


リアサブフレームにもレールを貼り付ける前に、サブフレーム自体がマガジンに干渉しないように前面を削り加工します。


フレームにマガジンを挿入して具合を確認します。


リアサブフレームを組んだ状態でマガジンを挿入してもキツキツですがなんとか入るようになりました。

MGCの645に比べるとタナカの4505はフレームの前後幅が短いので、フレーム前部に穴が開かないように慎重に削ります。

フレーム内側を削るとマグキャッチの部分に穴が開いてしまいます。

前に作成したときはフレームの外側表面に穴が開いてしまいましたが、今回は開くことなくマガジンが入るようになりました。

次にリアサブフレームの右側に3mm厚のABS板で作成したレールを貼り付け、これも接着後に補強します。


ABS板で作成したレールを0.8mm径のステンレス棒で補強し、黒瞬着で埋めました。


次ににティルト式のエジェクターを取付けるため、リアサブフレームの左側上部を削ります。

スライドのレールの足りない部分よりフレームのレールが長い未着手の左側はこれから加工します。


フレーム左後部のレールに1.2mm径のステンレス丸棒で支柱を立てて、


3mm厚の真鍮板で作成したレイルを差し込みます。

ここはセフティプレートを設置する箇所でサブフレームにレールを貼り付けられないので、このようにします。

7mm径のアルミ丸棒とM6ナットで、


ナットを削って、


リコイルスプリングガイドを作成します。

丸棒のカットはバレルの加工後に行います。

スライド内側にブリーチのガタつき防止のブロックを貼り付けます。


バレルはマルシンのコマンダー用を使用します。

バレルのチャンバー部分の横幅が大きくてスライドに入らないので、左右を削ってる入るようにします。
(左:加工済み、右:ノーマル)

バレルはそのままでは長過ぎるので、後でカットします。


フロントサイトとリアサイトは、私の希望で別の物に交換してもらいます。

上:リアサイト交換済み、下:ノーマル

リアサイトは低めの方がカッコいいですね(^^)


フロントサイトは両サイドが少し長く感じるので、後で少し削ります。


フロントサイトの両サイドを削って台座と同じ幅にしました。


リアサイトの固定ネジが長過ぎて、このままではセフティに干渉するので短くカットします。


ファイアリングピンが割れて無くなったマルシンの1911用ブリーチがジャンクBOXから出てきたので、これを加工します。


スライドのエキストラクターのモールドを切除します。



1911用ブリーチは幅が広くて4505のスライドに入らないので、両サイドを削ってブリーチのガタつき防止にスライドに貼り付けておいたABSブロックがハマるように上部も削ります。


この後、ブリーチ後部はカットして、セフティがフィットするように整形します。


ブリーチ上部をガタつき防止のブロックにキチンと嵌るように加工します。


4505のアンビセフティの


左側の支柱を一部切り取り、右側に差し込みます。


左右のセフティの間に、10mm径の真鍮丸棒に6mm径の穴を開けたパイプを差し込みます。

パイプの真ん中にセフティ機能を加工します。

ブリーチ後部をセフティが入るように加工します。



左右のセフティを真鍮パイプにネジ留めしてスライドにセットして、


ファイヤリングピンが通る穴の位置決めをします。


6mm径のABS丸棒からファイヤリングピンを作成します。


ファイヤリングピンをスライドにセットして横から見ると、セフティの中心より少し上にあります。

S&Wオートのセフティを再現する際、ファイヤリングピンが少し上にあった方が上手くいきます。

以前に製作したS&W M52も同様にファイヤリングピンがセフティの少し上にしています。


セフティの真ん中に穴を開け


ファイヤリングピンを差し込んでみます。

これからセフティに開けた穴を上下に拡げていきます。

セフティのハンマーが当たる側は平らに削ります。


ファイヤリングピンの通る穴は上下に拡げ、下の方は裏側を削ってファイャリングピンの先端が格納されるように加工します。


セフティの加工がほぼ終わって、動作確認。


問題無さそうでホッとしました。

ブリーチとセフティをスライドにセットしてフレームに入るかを確認したら、セフティの外径が若干太くてギチギチだったので、削って入るようになりました。


5mm厚の真鍮板からエキストラクターを作成します。


真鍮板を4.8mm厚まで削ったところで、全体の整形に入ります。


エキストラクターの爪の部分を整形します。


エキストラクターにエキストラクターピン用の穴を開け、スプリングを仕込んで


スライドに組み込んで調整します。


エキストラクターの加工が完了しました。


2mm厚の真鍮板でティルトタイプのエジェクターを作成します。


それをリアサブフレームにネジ留めして動作確認します。


マガジン挿入前はエジェクターはおじぎしていますが、


マガジンを挿入すると起き上がります。

こういう仕組みにしないと、スライドの組み込みと取り外しが上手くいきません。

エキストラクターとエジェクターが揃ったので、排莢テストしてみました。

以前作成した4505用のマガジンを使ってやってみましたが、問題なさそうです。

スライドストップの支柱を受ける穴が大き過ぎるので


VHSのビデオテープを解体した時に取っておいた6mm径のパイプを切って貼り付けます。


スライドストップはマルシン製M39用を使用しますが、爪の位置が全く違うので切り取ってしまいます。

それでもスライドストップがフレームに当たって組み込めないので


フレーム側を加工して組み込めるようになりました。


5mm厚の真鍮板からスライドストップの爪を作成して、スライドストップにロックタイトの高強度金属用瞬着で接着します。


接着後に細かな整形を行なっていますが


フレームにセットしてみると、まだ爪が長過ぎです。


スライドストップの爪は瞬着に加えてネジ留めもしています。


爪を少し短くして、カートに干渉しないようにしました。


バレルを組み込んでみると、やはりちょっと長いですね。


リコイルスプリングガイドを一旦長いまま組み込んで切断する位置を決め


切断後に切断面を仕上げて完成です。

これでフィーディングランプの整形とテストがやり易くなります。

バレルにフィーディングランプを取り付けます。

ストックしておいたMGC製1911シリーズ用の物を使います。

バレル後部に彫刻刀で四角い穴を開けて差し込み


耐衝撃の瞬着で接着し


1mm径のステンレスピンで固定しています。


タナカ製M4505のデホーンドハンマーからマルシン製M39のハンマーへ整形して取り付けます。


全体を整形し、ハンマーストラットピンの穴位置を変更します。


これをしないとハンマーの動きが鈍いのです。


組み込んでみると問題ないようです。


スライドを引き切ろうとすると、左右のディスコネクターが下がってトリガーバーを動かすところ、ディスコネクターがかなり硬くてスライドが引っかかってしまいます。


スライドの動きを調整していると、勝手にスライドストップが掛かることがあります。

調べてみるとハンマープレートのスライドストップのプランジャーが当たる部分が無いことに気づきました。

仕方ないのでABS板を貼って対策します。


スライドは動くようになったけど、スライド閉鎖時にハンマーダウンすることがあります。


調べてみるとセフティプレートにブリーチが干渉して押し下げられているので、削ってみたらダウンしなくなりました。


装填・排莢テストでフィーディングランプにカートが引っ掛かるので、調整は続きます。


装填・排莢のテストをしています。

最初は2発しかできなかったのが、マガジンバンパーの固定方法を工夫して5発までいけるようになりました。

6発目となるとかなり弾頭がおじぎしてしまいます。


MGCの1911用フィーディングランプを取り付けて調整していましたが、ひと回り大きな物を自作してトリガーリターンできるまで削り込んでみます。


自作したフィーディングランプはMGCの1911用よりかなり大ぶりです。

とりあえず組み込み出来て、なんとか7発の装填・排莢ができるようになりました。

しかし予想通り、トリガーリターンが引っかかっています。

手で少し押しただけてリターンするので、調整はできそうです。

フィーディングランプを10mm厚のアルミ板で作成しましたが、カートが当たる所は傷がついて引っかかるようになりました。


そこで、カートが当たる所に1mm厚の真鍮板を貼り付けてみました。

滑りが良くなったこともあり8発の装填・排莢が可能になりました。

スライドのギクシャクした動きの一因は、フロントサブフレームの固定ネジの頭がリコイルスプリングガイドに干渉していることです。 そこで固定ネジをスプリングガイドに干渉しない低頭ネジと交換して、固定ネジもひとつ追加しました。

フィーディングランプの後部がマガジンフォロワーに当たってしまっているのに気づきました。

どうりでスライドストップが掛からない事が多いハズだ💦

バレルの先端が少しスライドから飛び出ているので、


カットしました。


マガジンはボトムへの設置方法を工夫することで角度を変えています。

前方はボトムの中へ差込み、後方はボトムの上に乗せています。

4505のバレルは、以下画像の作例のように先端が一回り太いので


1mm厚のABS板を切り出して、曲げ加工の後貼り付けます。


バレル先端部の加工がとりあえず終わりました。



真鍮材からフィーディングランプを作り直します。


アルミで作成した物を参考に整形し、バレルに固定します。


真鍮製フィーディングランプの整形が終わり、やっと動くようになりました。


しかし排莢テスト後に急にカートを排莢できなくなり、原因を調べたら前撃針に嵌っているはずのEリングがなくなっていました。

手持ちのEリングで適合するものが無かったので、使っていないバレルからEリングを外して移植しました。

スライドを引いて戻す際、たまにハンマーダウンすることがあり、マルシン製M39のハンマーを整形した際シングルアクション用ノッチの切削が足りなかった事に気づき、補正しました。


これで完成なので、以前製作したS&Wオート2丁と記念撮影です。


S&Wオートもネタはまだあるので、これからも楽しみなジャンルです(^^)


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