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Channel: ゆも庵
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うれしい誤算

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MGCとマルシンのモデルガンばかりで遊んでいた私にはWAは馴染みの薄いメーカーでした。
しかしWAしか製品化していないモデルもあり、懐事情が厳しい私は買おうかな~どうしようかな~
といつも迷っていて、ベレッタ1934も思い悩み買えなかった一つです。

同クラスにはマルシンのPPK/Sがありますが、何故か私はあまり好きではなかったので1934をチラチラと
横目で見ながら時は過ぎていきました。
ベレッタ1934モデルガンが手には入ったのは10年位前でした。
大昔の製品なので今見ると色々と?な部分はありますが、取りあえず現物を手にして満足していました。

WAの1934ガスガンはパっと見でモデルガンと異なる気がしたので調べてみると、新たに作った
製品とのことでした。
どうせなら新しいガワでモデルガン作ってほしいなぁと思ってもWAは既にガスガンの会社ですから
叶わぬ夢ですね。

1934をガスガンからモデルガン化したいと思うほどの情熱はなかったのでそのまま忘れていましたが、
手持ちの1934に取り付ける真鍮ウェイトグリップを探していたら、偶然にもWAの1934ガスガンを
モデルガン化したカスタムを手に入れることが出来ました!
もう1934のモデルガン持ってるんだから要らないんじゃない?と理性的な私が止めるのですが、
自分の知らない人が作ったカスタムを見てみたい!という気持ちが抑えられませんでしたw

スライド右側にベレッタ社公認云々のくだらない刻印がデカデカと入ってるのが鼻につきます。

メーカーの自己満足をこんな目立つ所に刻むなんて野暮の極みですね。

このモデルガンはよく出来ているんですが、何故かバレル先端が切りっぱなしでした。

モデルガン化までしているのにここが仕上げていないのは不思議です。

野暮な刻印削除と化粧直しをあじゃビューティーサロンにお願いしました♪

相変わらずいい色ですねぇ!

刻印も跡形もなく消してくれてスッキリです。

マガジンはWA製ではなくハドソンの1934を流用したとのことです。

バレル先端も綺麗に仕上げてもらいました(^^)


実物1934のグリップは金属のベースに樹脂グリップが組み込まれていますが、WAの1934はオール金属です。

あじゃさんは実物グリップのように樹脂部と金属部を塗り分けで表現してくれています。

もう一つエキストラクターの表面が材質のせいかボコボコになっているのが気掛かりだったんですが、
これはワンオフパーツなので交換することは叶わず、これは仕方ないかと諦めていました。
ある日、あじゃさんから加工内容についてエキストラクターについてどうします?と聞かれたので、
私はパテで埋めて下さいとお願いしました。
あじゃさんからはこのエキストラクターの材質だとパテ埋めしても強度的に不安ですねと指摘されたので、
ワンオフパーツなので仕方ないですねぇ、と答えようとしたら…
真鍮で新造されたエキストラクターが写った画像が送られてきました!

自分が思ってもみなかったオプションで正にうれしい誤算でした♪
あじゃさんの粋な計らいに大感謝です(´▽`)

じんぎすかんさんから「WAの1934は実物に比べて大きいよ」と言われて、比べてみました。

確かに今回のガスガンベースのカスタム(左)に比べてWAのモデルガン(右)はかなり縦に長いですね。
グリップも別物といってもいいくらい大きさが異なります。

WAのガスガンはベレッタ社の公認を取っているので、モデルガンよりは実物に近い形なんでしょうね。


予想の上を行く仕上がりのおかげで1934がより好きになりました。


コクサイの思い出

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コクサイが1月末をもって業務終了になりましたね。

大昔、地方でもモデルガンはちょっと大きなおもちゃ屋や模型店で売っていました。
小学生の私は下校途中に近所のハカタモケイに寄り道してショーウィンドーに並んでいる
コクサイの金属オートマグを飽きずに眺めていました。
ハカタモケイのおじちゃん、いつもショーウィンドーにベターと張り付いていてその節は
大変ご迷惑お掛けしました<(_ _)>
その頃から「コクサイ」は私にとってとても馴染み深いブランドです。


就職する頃、私はモデルガンに未来はないと考えていて、この趣味から遠ざかっていました。
ただ知らない土地に丸腰で行くのは心細いのでコクサイのM10だけ持って引っ越しましたw
社会人になってからはモデルガンから離れてクルマにハマり、色々弄っては楽しんでました。

しかしITバブルの到来で急に仕事が忙しくなり、クルマを弄っている暇は無くなってしまいました。
今のご時世、日付が変わるまで当たり前に働き、土日も休みなく働くなんてブラックの極みですが、
当時は製品開発期間がそれまで1年間だったのが半年間になり、外注を使って3ヵ月間で片づけろ!
といった無茶な仕事が山積み状態でした。

土日出勤は打合せや会議に煩わされることなく仕事に没頭できる貴重な時間になり、しかも平日は
禁止されているマイカー通勤が黙認されるので土日出勤でハンドルを握れることが娯楽に感じられた
時代があったんです(´;ω;`)

そのうち勤務地が神奈川から都内になり、それまで住んでいたアパートでは通勤に2時間以上掛かる
ので引っ越すことにしました。
しかし都内の駐車場はビックリするほど高く(当時月3万円!)、地下鉄が張り巡らされている土地では
クルマの必要性が殆どないため泣く泣く愛車を手放しました(;_;)/~~~

クルマを手放して、さて俺はこれから何を楽しみにしよう?と引っ張り出してきたM10を握ってみると、
また御徒町へ向かう気力がまた湧いてきました!
私をモデルガンの世界に引き戻してくれるきっかけになったのは、キットを組み立てただけのコクサイの
M10でした。

↑はその後に買ったHWですけどね。

じんぎすかんさんにロジャースタイプの木グリをお願いしていたんですが、今考えると
虫の知らせだったのかもしれませんね。

複雑な形状のグリップをキチンと木製グリップにしてくれるのは相変わらず流石です(^^)

コクサイのリボルバーではグリップの着せ替えで楽しませてもらいましたが、これからは
難しくなってきますね。

S&Wリボルバのモデルガンならタナカがありますが、長らく新しいKフレやNフレがご無沙汰なので
そろそろ何かよろしくお願いします。

コクサイがなくなるのはとても寂しいことですが、一度は復活したブランドですので、
また復活してほしいと思います。

徳弘工房通信 その12

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徳さんは少し焦っています。

4月29日(日)の浅草ビクトリーショーでの発売に向けてS&W M44を製作していますが、
徳さんの中でずっと気になっていたスライドの強化策に着手してしまったからです。

試作品のスライドはABSの削り出しですが、ブリーチ下部がそのままだとカートを
装填すると摩耗が早くなるので、ブリーチ下部にアルミ材のパーツを新規追加します。

スライド側にも組み込み用の穴を開けて

ブリーチに貼り付けます。

これでダミーカートで遊んでも安心です。

また、スライドストップの受け部分もそのままだと変形の心配があるので

変形防止のステンレス棒を図面のようにスライドストップに埋め込みます。

スライドストップにステンレス棒を挿入して


整形しています。

これでスライドストップしても安心です。

強化対策済みスライドとフレームにパーツを組込み


動作に問題ないことを確認しました。


スライドとフレームはほぼ終わり、徳さんはメインスプリングハウジングに取り掛かっています。

この時期に新たなパーツ製作は日程的に厳しいですが、徳さんはせっかく買ってくれるお客さんに
M44がすぐ壊れてがっかりしてもらいたくないので、今回の改良は外せなかったそうです。

そんな訳で焦っている徳さんですが、完成目指して頑張ってます!

賑やかになりそう♪

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4月29日(日)は浅草ビクトリーショーです。
徳さんと私もブースを出します。


長らくお待たせしていました徳弘工房製S&W M44が発売予定です。

先日のブログの通り、まだ製作中なので本決まりではないですが、徳さんはVショーに
間に合わせるべくゴリゴリ製作中です。

今回は我々のブースの隣に、あのブルーイングガレージのナカさんのブースも出店されます。
Vショー事務局にはブースを隣にして欲しいと希望を出しているので実現するといいですね。
ナカさんブルーの逸品を展示しますので、こちらも見逃せません。

そしてそして…
今回はビッグゲストの来場が決定しています!
モデルガンのはなし」のじんぎすかんさんがいらっしゃいます!!

最近はYouTuberジェームスじんとしても有名な北の木グリストがモデルガンの香りにつられての南下です(^^)
じんきすかんさんは一般の来場者としていらっしゃるので、ずっとブースに留まっているわけではありません。
じんきすかんさんにグリップ製作の相談をしたいという方はブースにお問い合わせ下さい。

常連のビルダーの方々も当日は展示するカスタムの準備をよろしくお願いしますよ!

今回はいつもに増して賑やかになりそうです🎵

間に合うかな?

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いつもは仕事が早いYさんですが、今回のMk1には手が掛かっています。

Mk1フレーム前方には実物にはない結合用のスチールピンが入る穴が開いているので、これをABS丸棒で
塞いで整形します。
モデルガンのマガジンを固定するためフレーム内側にスペーサーを貼り付けています。

お次はマガジンの加工です。  
金属加工は平日夜は甲高い音がして近所迷惑になるため週末のみの作業です。   マガジンボトムの丸穴はメダリオンを入れるためのものです。

Mk1にはマガジンボトムにメダリオンがあるタイプがあるそうで、Yさんはこれを再現します。
しかし見ての通り穴はメダリオンの直径より小さく、これからグリグリと広げていきます。   マガジンキャッチは15mm径のアルミ丸棒から切り出して半分以下の大きさまで削ります。   整形が完了したマガジンキャッチはガスガンのマガジンキャッチのパーツとくっつけます。


くっつけたのがこちら。


マガジンキャッチが完成しました。


マガジンボトムの穴はガスガンのガス注入口をメダリオンが入るよう13mmの穴を開ける必要があります。

エンドミルで12mmまで広げて、残りは残りはリューター用の掘削ビットで更に拡大中です。

さすがに塗装までは間に合いそうにはないですが、Vショーに展示できるようにYさんも頑張ってます。

時間切れですが

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YさんのMk1製作は殊のほか手間取りました。

マガジンキャッチが上手く動作しないトラブルに見舞われましたが試行錯誤の末、何とか解決できました。

マガジンボトムに入れたメダリオンをそのままじゃ寂しいのでエナメル塗装で仕上げています。

良いアクセントになってますね(^^)

バレルのインサートもバッチリです。

本当は塗装までやりたかったのですが、Vショーに展示するにはこれで時間切れです。

ガスガンとの2ショットです。

パッと見、違いは少なそうですが、かなり手が込んでいるのはこれまでの通りです。

メーカーが出しそうにないモデルガンがまた1丁出来上がりました。(完成はまだだけど)

今回もYさんの新作がVショーで展示されますよ~

隣同士になりました♪

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4月29日(日)のビクトリーショーのブース配置図が発表になりました。

うちのブースは「ゆも」と書いてある場所だと思います。

北の壁際で希望通り隣はナカさんの「ブルーイングガレージ」となりました!

当日は「モデルガンのはなし」のじんぎすかんさんが朝から来られるそうなので

グリップ製作希望の方は話を聞いてみるチャンスですよ!


Yさん作ルガーMk1モデルガンも展示されます。

あと1週間ちょいになったので準備しないといけないです(汗)

思い出のハンドキャノン

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小学生の頃、本で初めて覚えた鉄砲用語は「44マグナム」でした。

M29が「世界最強の拳銃」と紹介されていて、何でも最強が好きな子供はこれに夢中になったものです。

M19みたいなKフレームリボルバーを見ても「やっぱり最強じゃないと華奢だな~」と思うほどNフレーム
最強信者なアホガキが小遣い貯めて手に入れたのはLSのM29 4インチでした。

LSのブラモデルガンは良く出来ていて、私は作って撃ったり(といっても弾も火花も出ないけど)分解したりと
楽しませてもらいました。

その後誰かさんにみたいにロングバレル大好き病を患いw、12インチハンターカスタムにも手を出しましたが、
最初の刷り込みが強かったためかリボルバーは4インチが今でも好みです。

中学生になってからは「Nフレームなんて実用的じゃないよ~(笑)」とカッコつけ始めてからはずっとKフレーム、
Jフレーム派となり持ってるNフレームはコクサイのM28くらいでしたが、その後年齢を重ねてからNフレームの
良さが分かるようになりました。

しかし不思議とM29の4インチは持っていなかったので、じんぎすかんさんから木グリ付きのタナカM29を
譲ってもらうことに。

じんぎすかんさんによると譲っていただくM29に付いている木グリは大昔にコクサイM29用に製作したモノ
をタナカ用にフィッティングさせた拙いモノなのでブログには載せないで~!!とお願いされました。
そう聞くと「木グリの名手の初期作品をご開帳!」なんてブログネタが湧いてきますねぇ(ニヤリ)
とはいえ仲良しのたってのお願いなので「それじゃあ公開しない代わりにM29用コークボトルグリップと
アレとコレを作って」ということで手を打ちましたw

M29の初期型グリップがコークボトルと呼ばれることを教えてくれたのは物知りのよっしーさんだったと思います。

私はそれまで旧型のダイヤチェッカーグリップと呼んでいて「真ん中膨らんでちゃ握りにくいんじゃないの?」
くらいにしか思ってませんでした(^^)

これまでもコークボトルグリップを作ったことのあるじんぎすかんさんなので仕上がりは満足いくものです。
こうなると本体がそのままってのはバランスが悪いので、こちらはナカさんのもとに旅立っていきました。

そして完成したのが「世界最強(当時)のハンドキャノン」です(^^)/

Vショーでも来場者から「これがHW?!」と驚かれるナカさんのブルーイングは年々進化しており、
常に新しい方法にチャレンジされる姿勢には頭が下がります。
LSのM29で遊んでいた頃の私がこのM29を見たらきっと「ホンモノだ!」と驚くことでしょう。

長年この趣味を続けたおかげで昔では考えられないようなスゴいモデルガンを拝めるようになりました。

これからもスゴいモデルガンに会えますように。


徳弘工房通信 その13

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今週末のVショーにS&W M44を間に合わすべく製作していた徳さんから連絡がありました。

製品版M44は今まで展示していた試作品から強化策、デザイン等、複数の変更点があります。
仕上げは検討の結果、スライド側面は塗装を止め、ABSの磨き仕上げでいくことにしていました。
しかし、昨晩文字彫り手前まで辿り着き、彫刻前の最終仕上げをしたのですが、表面に複数の
ピンホールが見つかりました。
塗装なら埋めて仕上げれば済む程度のものなのですが、単なる磨きの場合はギリギリ「気になる」
と徳さんは判断しました。
そこで改めて塗装で仕上げることにしましたが、それではVショーでの販売は間に合わないことが
確定しました。

しかしそれでは今まで待っていただいた方に申し訳ないので、今回のVショーではM44の予約販売を
実施させていただくことにします。
予約希望の方はブースでお問い合わせください。

徳さんより製品版M44の変更点をお知らせます。

その1、前回は穴だけであった、リアサイト左側のネジを再現(モールドのみ)。
  その2、ハンマーピンの変更。


その3、トリガーガード根本加工を直線から曲線へ。



この変更がどれだけの人に分かるのか...それでも徳さんはM44の再現に拘ります。
製品版M44は現状ここまでですが、Vショー会場では試作品を展示します。   購入希望者の方には今回もご期待に沿えず大変恐縮です。
徳弘工房最初の製品は中々の難産ですが、お付き合いのほど何卒よろしくお願い致します。

北から友来る

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4月29日(日)の朝、私は第86回ビクトリーショー会場のある浅草へ向かいました。

いつもモデルガン愛好家の方々が訪れる当ブースですが、今回は北海道から木グリ製作の達人
じんぎすかんさんが参加されました!
ずっと「イベントに来てみたい」と言っていたじんぎすかんさんが一念発起して初のVショー
参加です。
最初は初対面の人たちと打ち解けるか心配だったようですが、あっという間に皆と爆笑されて
いました(^^)

今回の当ブース。

販売に間に合わなかった市販品と試作品のS&W M44を並べています。

今回予約開始にあたり、販売価格が24万円(税別)となりました。
予価20万から4万円のアップとなりましたが、これまで改良を重ねた結果、当初予価を維持することが
出来ず、残念ながら価格を上げざるを得なくなりました。
M44の発売を待っておられた方にはとても申し訳ありませんが、ご了承のほどよろしくお願い致します。

隣のブルーイングガレージブース。

うちのブースと違い、ゆったりとしたおしゃれな配置です。

ナカさん新作ブルーイングのCz75です。

よっしーさんコレクションの実物紙ケースで演出のバッチリです(^^)

So-Suiさんオリジナルの展示ケースも人気で3個のうち2個が売れてました。

自ブースの設営が完了したので、気になるGunくつ王さんブースへ。

今回はブローニングM1922モデルガンが発売されていました!

私はYさんからM1922の代理購入を頼まれていたのでその旨お伝えすると「どれでも好きなやつを
選んでください」と言われましたが、違いは見られなかったので右端のブツを選びました。

Vショー終了後にYさん宅へ発送しました(^^)/

午前中の混雑が収まってから、旭工房さんのブースへ行ってみました。

未完成ではありますが、ベレッタM1951が展示されていました。

92シリーズの前世代ですが、何とも味のある形です。

ベースのM92TはダブルカラムマガジンですがこれをM1951のシングルカラムマガジンに変更するのは
手間がかかりそうです。


大藪晴彦の小説で書かれていたダブルカラムマガジンのワルサーP38をモチーフにしたカスタムです。



シングルカラムマガジンからダブルカラムマガジンに変更されていますが、グリップが薄く仕上げて
あり、濁り心地はノーマルP38とさほど変わらないと感じるのは私だけ?

キノハナさん作のコリブリが販売されていました。

Yさんに連絡すると、早速の購入指令により代理購入しました(^^)

今回も当ブースへ足を運ばれた皆さんには感謝いたします<(_ _)>
次のVショーまで新しいネタを仕込んでおきます。

カタログ落ちの前に

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P22XシリーズはSIG SAUER社がメジャーな拳銃メーカーとなった先がけのモデルだと私は思います。

初期のP220が登場したとき、マニュアルセフティが無かったり、プレス加工のスライドなど、安っぽい
感じがして私は当初馴染めませんでしたが、P226が出てきた頃には新しいSIGピストルにも慣れてきて、
当時のダブルカラムの9mmオートでは一番良いのではと思えてきました。

コンパクト版のP228や357SIGが撃てる高級コンパクトのP229などバリエーションが豊富でカスタムネタ
としてうれしいラインナップですw

しかし時が経つのは早いもので最新オートだったP22XシリーズもP320の登場で旧型となりました。
未だP320がSF銃にしか見えない私が新しいシリーズに慣れるのにはまだまだ時間が掛かりそうなので、
P22Xシリーズの最新(最終?)バリエーションをカスタムのネタに選んでみました。

専門誌を読まなくなったので特集が組まれたことがあるか分かりませんが、今回のカスタムはSIG P229c
(「c」は「Compact」ではなく「Carry」の意)です。

ざっくり言うとP224というサブコンパクトモデルのスライドをP229のフレームに載せたモデルだと思います。
タナカのP228ガスガンをベースにしたモデルガン製作をアートルームユニコーンさんにお願いしました。

当初はP229のショートスライド版くらいに思っていましたが、細かい部分に多数違いがあり、P22xシリーズも
進化していることを実感します。

製作のお願いするときにはこちらで調べた内容を資料にして送っていますが、見落としていた部分があり、
急遽追加資料を作ってユニコーンさんに送り直したりしてその節はご迷惑お掛けしました<(_ _)>

SIG社だけでないですが、長年続いてるシリーズを抱えている銃器メーカーは少しずつ市場の声を反映した
改良を加えていてユーザーの信頼を勝ち取る努力も怠らず、その企業努力に感心します。

常に新製品を打ち出してくれるのも楽しいですが、細かな改良で完成度を上げていかないと公的機関等では
使い続けてもらえないんでしょうね。

3.5インチバレルのP228やP229のコンパクトより更にショーティなのが「サブコンパクト」なんですかね?

リボルバなら2インチもありますが、9mm以上のオートでは3インチが使い勝手としてギリギリのような
気がします。

P229cはサブコンパクトなのにコンパクトのP238よりだいぶ大きいです?

口径が異なるモデルなんだから当然ですねw

いずれはポリマーフレームに取って代わられてカタログ落ちするのでしょうが、
まだまだP22Xシリーズもいいですね(^^)

Yさんブレンテン製作日誌1

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ルガーMk1がVショーで展示されている頃、Yさんは次のお題であるブレンテンに取り掛かっていました。

ブレンテンはYさんが長年作りたかったモノですが、技術的課題がクリアになったのでいよいよ始動です。

ブレンテンのマガジンフォロワーとマグキャッチの加工の後、ディスコネクトさせる加工に手間取りましたが
試行錯誤の末、動作する様になりました。

Yさんはブレンテンのディスコネクト加工を通じて、「マルシンはブレンテンのモデルガン化を見越して
デザインしたとしか思えない」と感じたそうです。
Yさんが行ったフレーム側のディスコネクト加工は、ガスガンに元からあるギミックがマトモに動くように
パーツの面取りや接触面の整形したくらいで、スライド側も元からディスコネクトさせる仕様になっていた
ことがその理由です。

ブレンテンのリコイルスプリングプラグを製作するために、当初GM5用で流用できないか検討しましたが、
サイズが中途半端で流用できないため、新規製作しないといけなくなりました。

「ブレンテンがロングスプリングガイドを採用してれば楽だったのに!」とのことですw

そうなるとYさんお得意の真鍮で新造パーツ作成です(^^)

真鍮パイプに丸棒で蓋をして、ガタつかない様にアルミパイプをスペーサーとして接着してます。

これからスライド周りの加工に進みますが、今回はここまでです。

Yさんブレンテン製作日誌2

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Yさんのブレンテン製作も着々と進んでいます。

前回のリコイルプラグの続きから

ブレンテンのリコイルスプリングガイドには、真鍮で疑似ショートリコイル用の加工を追加しています。
プラグのスペーサーは接着では弱いので、ネジ留めに変更しました。

GM5用ブリーチをブレンテンの特徴的なファイヤリングピンロックが通る様に整形します。

ファイアリングピンのカート打撃面をABSで製作します。

ブリーチ周りを加工中。

ファイャリングピンリティナーはマルシン1911用を加工してます。

バレルはマルシン1911用バレルをベースに製作。

バレル下部には、フィーディングランプとスライドストップを通す為に、ABS板積層したものを
サンアローで接着。カートはMGCの40S&Wを使用します。

今週はここまでです。

Yさんブレンテン製作日誌3

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今週はスライド部分からです。

可動式にしたセフティボルト(で良いのかな?)はそのままではフリーなので、トップ画像のように
クリックするためのベアリングを入れています。

ベアリングのおかげでセフティボルトのON/OFFがしっかり掛かるようになりました。
こちらがセフティONで

こちらがセフティOFFです。

画像だけじゃよくわからないのでgifにしてみました。

これでよくわかるかな?

整形したバレルをスライドに組み込んで、スプリング類やリコイルスプリングガイドの固定位置の調整中。
バレルにABSブロックを張り付けた部分に補強材を入れてあります。 調整が終わればバレル下部にスライドストップを通す穴を開けていきます。   マガジンはMGCのベレッタM96用を使用しますが、マガジンボトムをどうするか思案中。 M96のマガジンボトムのスチールプレス部分はブレンテンと比較して前部が短いんです。 マルシンのブレンテン用マガジンボトムを流用するとマガジン本体にピン留めになってしまい それはYさんの好みではありません。   何か使えそうなパーツがないかな~とYさんがジャンクBOXを探してみると、MGCのCz75用
マガジンが出てきました! コイツのマガジンボトムなら前が長いのでブレンテンに使えそうデス(^^)   今週はここまでです。

徳弘工房通信 その14

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4月29日のビクトリーショーで予約を受け付けた徳弘工房のM44は、まだ完成に至っておりません。
Vショー翌日から徳さんは作業に着手していますが、出来上がったスライドの仕上げに気なる部分が
見つかったため現在修正中とのことです。

徳さんのVショー後の作業画像が届いたので公開します。

チェンバーカバーを取り付けるため、ABSのバレルの取り付け部分を削ります。(トップ画像)

アルミの丸棒からチェンバーカバーを削り出します。

加工角度を正確に設定して


目的の厚さに削り込んで

形状を完成させます。

バレルとの取り付けを確認しています。

チェンバーカバーが完成したら、次は刻印のため実物画像から字体のデータを作ります。

徳さんは刻印を彫刻機で手彫りするので、刻印の原版を作ります。

刻印原版が完成したらいよいよ刻印開始です。

刻印が綺麗に入るようにチェンバーカバーの寸法を測定しています。

測定その2。

刻印作業中。

刻印入りました。

チェンバーカバーを仕上げてスライドに収めてみました。

刻印の深さも複数検討したみたいですが、製品版はどれでしょうね?

トリガーガードの「P」マークも刻印原版を製作します。

これも刻印して

この通り。

グリップスクリューもM44専用に削り出します。

グリップスクリューの頭をゲージに沿って切削中。

最近のハンドガンでは少数派になりつつあるマイナスネジになってきました。

グリップスクリューとスタッドが完成しました。

グリップスクリューまで完全オリジナルです。

予約のお客様にはお待たせしていますが、徳さんは完成に向けて日々このような作業を続けていますので
今しばらくお待ちください<(_ _)>


Yさんブレンテン製作日誌4

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バレルにスライドストップ用の穴が開いたのでブレンテンらしくなってきました。

マガジンボトムの整形中。(左がモデルガン、右がマルシンの固定ガスガン)

全く同じ形状にはなりませんが、雰囲気は出たかな?

ブリーチ下部がカートに薄く当たって装弾不良を起こすので、ABS板を貼り付けて様子を見ます。
この加工のおかげで、ブレンテンの装弾不良は収まりました(^^)   マガジン下部の角度を変更中です。
整形するのにハンマーを使うので、夜間作業ができないのが困りものとのことです。
マガジンの整形も上手くいったので、マガジンキャッチ用のスリットを開ければマガジンが完成します。 マガジンの次はエキストラクターとエジェクターの加工に移ります。
今週はここまでです。

徳弘工房通信 その15

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徳さんからS&W M44モデルガンの第一号をお客さんに納品しましたとのお知らせがありました!

M44の製作発表から長い時間がかかりましたが、徳弘工房の記念すべき第一歩です。

当初の企画では「MGC製44オートのオマージュ」として製作するはずが、徳さんのこだわりが
止まらず、結局は殆どのパーツを新造することになったのはご存知の通りです。

リアサイトはこのディティールで可動させる為には更なる加工、パーツの新造が必要となり、
これ以上お客さんを待たせるわけにはいかず、苦渋の選択で無可動としました。

以降の予約分も順次製作していますが、何分ワンオフと変わらない手間がかかっているため
すぐのお届けが出来ず大変申し訳ございません<(_ _)>

次回作の期待も高く、徳さんは当分休む暇はなさそうです。

Yさんブレンテン製作日誌5

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マガジンはスリットを入れて完成しました。

マグキャッチに黒いシートが貼ってあるのが分かるでしょうか?

これはマグキャッチが上下にガタついていて、マガジンにスリットを切っても定位置でロックされ
なかったためで、もしガタつきに気付かずにスリットを切り過ぎていたら、フレイムにマガジンが
入りきらない位置でロックされてガタガタになってしまうところでした。

真鍮材からエキストラクターを切り出します。

スライドに開けた穴に切り出したエキストラクターを入れて確認中。

ブレンテンのエキストラクター上部にはローディングインジケイターが装備されています。

インジケーターのあるオートはたくさんありますが、ブレンテンのような仕組みを実現させるか
今週Yさんは色々考えた末、幾つかの方法を試すそうです。

エキストラクターを整形して

再度スライドにセットして確認します。

エキストラクターが機能するように整形したらインジケーターの加工に入ります。

今週はここまでです。

 

Yさんブレンテン製作日誌6

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前回エキストラクターの動作確認の後、インジケータの加工に入る予定でしたが
動作確認中に排莢されないのは面倒なので、先にエジェクターの加工をやります。

先ずはエジェクターを真鍮材から切り出します。

エジェクターをシャーシに組み込み動作を確認して

フレームに組み込みます。

これでフレーム側は加工完了です(^^)

そしてエキストラクターのインジケーター加工に入ります。

インジケーターの入る部分をピンバイスで穴を幾つか掘って、リューターのビットで繋げて
拡げようとしてますが、それじゃテレビを観ながらじゃ細かい加工は無理ですねぇ。

Yさんはバイスをゴミ箱に固定して作業していますw

インジケーターの入る部分を無事削りました。

そこに切り出したインジケーターを入れて

整形してスプリングを入れて完成です。

エキストラクターをスライドに組んで動作確認です。

カートを装填するとインジケーターが出てきます。

静止画じゃ分かりづらいのでGIFにしてみました。

一番の山場は無事越えたようです。

今週はここまでです。

Yさんブレンテン製作日誌7

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Yさんのブレンテンが完成しました。

分かりづらいでしょうが...

グリップが実物のHOGUEに換装されています。

どちらが実物グリップでしょうか?w

左が実物で、右がマルシンです。
比較するとマルシンのグリップはよく出来ていますね。

前回のインジケータの出方が気に入らなかったYさんは作り変えてました。

これくらい出れば十分ですね。

こちらはボルトセフティもONしています。

バレルもちゃんとモデルガン化されています(^^)

個人製作のブレンテンのモデルガン化では抜群の再現度だと思います。


マルシンにはせめてガスブロでブレンテンを出してほしかったですねぇ。

今週末くらいに完成するかな?と思いましたが、Yさんは相変わらず仕事が早いです。

ノーマルガスガンと。

ブレンテンをモデルガン化したい人のためにYさんには作業を細かく撮影していただきました。
作業途中で撮影せねばならずご迷惑おかけました<(_ _)>

Yさんのブレンテンは7月22日(日)のVショーで展示予定です。

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