今月30日のVショーで展示するS&W M52は徳さんが制作したスライドを譲り受けたYさんが
マルシンM39をベースに手作り真鍮パーツで完成させた逸品です。
現在ではお座敷モデルガンビルダーとしてトップクラスのYさんにもモデルガン趣味を辞めるか
悩んだ時期がありました。
それは30数年前の3月、Yさんの大学卒業式の日でした。
Yさんが博多駅のホームで新幹線を待っていると、向こうからピョンピョン飛び跳ねながら
移動している人が目につきました。
どこかで見た顔だな〜?と思ってよく見ると、当時MGC副社長のタニコバさんではないですか!!
飛び跳ねてたのは空いてる乗降口を探していたからのようですw
Yさんはこの機会を逃す手はない!と、タニコバさんと同行していたMGCの社長さんが座った
三人掛けの席に座ったのは言うまでもありませんw
新幹線が出発してしばらく経って声を掛けたところ、タニコバさん達は前日の福岡でのイベントを
終えて東京に帰ろうとしたところ、飛行機が欠航したので急遽新幹線に乗り換えたそうです。
お固い業種に就職が決まり、モデルガン趣味を続けるか悩んでいた生真面目なYさんは、思い切って
タニコバさんにこのことを相談してみました。
するとタニコバさんは「君と同業でモデルガンマニアの方々をたくさん知ってるから大丈夫だよ!」
と笑顔でアドバイスしてくれました。
また知り合いの人でモデルガンマニアだからこそ防げたトラブル(銀行強盗が明らかにモデルガンと
分かるブツで脅迫してきたので、応接室に通して「それモデルガンでしょ、今ならまだ不問にしてあげ
ますよ」と説得して事なきを得た話)のエピソードも教えてもらい、タニコバさんに力づけてもらった
Yさんはこの趣味を続ける決心がついたそうです。
こんな偶然(必然だよね?)の出会いのおかげで、今もこうしてモデルガンを楽しんでるYさんですが、
これもタニコバさんのおかげだとホントに感謝しているそうです( ´ ▽ ` )
願わくば、Yさんにはもう一度タニコバさんに会って、あの時の若者が今でもカスタムビルダーとして
元気にやっていることを伝えていただきたいです。