Yさんの元に旭工房のロスステアー1907(Roth-Steyr 1907)ガレージキットが届きました。
銃口からリコイルスプリングとガイドを入れボルトにネジ留めする事でボルトを引いて離すとクローズする仕組みです。
ボルトを引くとエジェクションポートからボルトと一体のダミカが見えます。
銃口に自作したインサートをセットしてから加工の検討に入ります。
カートは8mm STEYR弾の口径に近い.32ACPダミカにします。
しかし、この銃の特徴的なエジェクションポート周りを見ると上手くエジェクトさせるのが難しそうです。
ボルトオープンすると、MK1より後ろに長くなります(^^)
ロスステアーの8mm STEYRはLCPの.380ACPよりハイパワーなのねᕦ(°_°)ᕤ
ボルトの中にこれらの素材を加工して入れたいので、一旦ボルトを切り離します。
ボルトを二分割して、前側に穴を開けリコイルスプリングが入るようにしました。
ボルトの再結合。
当初アルミパイプにネジ切りして結合しようと考えていましたが、ネジを切るにはパイプの肉厚が足らなかったのでABSパイプに変更。
それに伴いリコイルスプリングも小径の物に変更しました。
ボルトの下部のスリットを貫通させて上から自作のネジを差し込みます。
本体にボルトをセットして、フレーム上部に開けた穴からネジを回し、フレーム内部に固定する事により、ボルトのギミックを再現します。
チャンバーにセットしたダミーカートのリム部からフレーム後部までの長さが95mmです。
ところがボルトのフレーム内に入る部分は88mmなので、このままエキストラクターを作ってもチャンバー内のカートを排莢できません。
ということで、チャンバーを16mm径のABS丸太で新たに作ります。
これらの工具を使って、チャンバー部分⇒フレイム後部の95mmを120mmまで掘り下げました。
ドリルビットは15mm径までしか持っていないので、新造するチャンバー素材の16mm径のABS丸太を14.5mmまで細くしてフレームに差し込んでみました。
カートが入る部分の銃口側は非貫通にします。
ボルトフェイスを切削、真ん中に穴を開けてそれを基準にリュータービットを使って手回しで拡張しながら切削していきます。
切削した面にリム部が収まるようになったところでペーパー掛けして仕上げます。
ボルトフェイスの真ん中に開けた穴を3mm径まで拡張し、中からABS丸棒で作成したファイヤリングピンを通します。 これがエジェクターの代わりになるように加工します。 ファイヤリングピンがボルトフェイスに開けた穴に入る時に抵抗感があり、調べたところボルトに後ろから開けた穴がセンターからズレていました。 早速5mm径の真鍮パイプでボルトの内側を削りズレを修正、リュータービットを丸棒先端に付けて、ピンの入り口を面取りしました。 ボルトの中にファイヤリングピンを仕込んで本体にセットし、ボルトを引いてみました。 ボルトの後退量はもう少しあった方がいいかな? ファイヤリングピンは少し長過ぎですが、先にエキストラクターを作成して、作動させながら長さを調整します。 切り出しておいたチャンバーパーツにカートが入る穴を開け、本体にセットします。 カートをボルトで押してチャンバーに送り込みボルトを引き出すと・・・ ちゃんとボルトフェイスにハマって出てきました。 次は1mm厚の真鍮板を切り出して、エキストラクターを整形します。 エキストラクターをボルトのモールドに合わせるようにに整形します。 ボルトにスリットを切って、エキストラクターを差し込んでみました。 もう少し深くセットしたいかな? エキストラクターの整形がほぼ終わったので、テープでボルトに張り付けて固定ピン用の穴を開けます。 ファイヤリングピンはこんな感じですが、エジェクターとして機能します。 エキストラクターを1mm径のステンレス丸棒で固定しました。 もう少しカートを噛み込むのに力が必要なので対策中です。 ボルトを引く時にコッキングピースが少し緩んでクローズしなくなる事があったので、緩まないようにコッキングピースにボルトのスリット部分から3mm径の芋ネジをネジ込みました。 エキストラクターの動きに抵抗があるのは、まだ解決できていません。 リコイルスプリングを強い物に交換してボルトを引いた途端に、コッキングピースがボルトからスッポ抜けました💦 どうやらボルト下部にスリットを切ったせいで、ボルト後部が膨らみ易くなっているようで、4mm径のネジを自作しボルトとコッキングピースを固定しました。 エキストラクターの動きがイマイチだったのは、チャンバーがタイト過ぎだったためと分かったので、チャンバー内側を少し削りました。 チャンバー内にカートを入れておいて、ボルトを前進させエキストラクターがカートを咥えている事を確認しました。 トリガーの別パーツ化を検討します。 ロスステアーのトリガーの厚みは8mmなので、先ずは同じ厚みのアルミ板を探します。 ...が、トリガー製作には時間が掛かるので、ロスステアーの製作はこれで一旦終了です。 最近は旭工房のカスタムが続いていてますねぇ。 それだけ旭工房のチョイスがYさんに合ってるんでしょうね。 Yさんの次なるカスタムは何でしょうね?